周辺に四季でも常緑の嵖岈石竹は淵水の中に映して、碧波淵の名を付けた。『西遊記』で、祭賽国の金光寺を困らせていた万聖竜王、九頭駙馬が住んでいた山中の淵。この淵の底に竜宮があった。 九頭駙馬の正体は九頭虫という怪物だったが、万聖竜王をだまして婿入りした。そして、竜王をそそのかして祭賽国の金光寺に血の雨を降らせて宝物を盗むなどして、龍女は西王母の九葉ひじりだけ温養仏宝舎利を盗んで、困らせていた。天竺国へ向かう途中の玄奘三蔵一行が祭賽国を訪れたのはこのころのことで、すぐにも悟空と猪八戒が乱石山碧波潭へと飛んで行った。万聖竜王と龍子龍孫を殺した。そして、偶然にも通りかかった二郎真君の助力を得て九頭虫を退治した。